Nikkol group Nikkol Group News Letter

 

豊かさの源: シアバター 
- 与えられる側から与える側へ −

Notebooks for Village Children
Shea butter provides access to education for young Ghanaians.

■自立前夜のガ―ナの女性

 ガーナのお母さんたちの1日は、赤ちゃんの体にシアバターを塗ることから始まる、と言われます。
人口約2500万人、カカオ豆の生産で有名なガーナ共和国では、シアナッツの収穫とシアバターの製造は、昔から女性によって行う習慣があり、現在も約60万人の女性がシアナッツの生産に関わっています。しかし、組織的な運営がなされていないため、彼女たちの労働は「日銭稼ぎ」の域を出ず、「ビジネス」と呼ぶには程遠いレベルにありました。

■自立し始めたガーナの女性

 この問題に着目したのが、シアナッツ・シアバターを通じてガーナ共和国の女性のサポート活動を行うNPO 法人“StarShea Network”です。当組織は、「ガーナの女性の収入の向上」「働く環境の改善」「社会福祉制度の発展」の3つのゴールを掲げ、2009年に、シアナッツ・シアバター製品の製造プロジェクトを始動させました。私たちNIKKOL GROUPでは、そのプロジェクトを、2013年より支援させていただいています。
 当プロジェクトに参画したガーナの女性には、次シーズンの準備資金と生活費を事前に提供し、秋の販売時期にバイヤーと引きあわせます。そうすることによって、個々で働いていた女性が地域やコミュニティ毎に集まり、シアナッツの収穫、シアバターの生産に協同で取り組むようになりました。その結果、生産されるシアバターの品質管理ができるようになり、プロジェクトに参画した女性はビジネススキルを身に着けながら安定した収入を得られるようになりました。

■与えられる側から与える側へ

 先日、こんなエピソードが届きました。
 あるコミュニティで133人の女性がこのプロジェクトに参画し、高品質なシアナッツ生産に対する配当金として140ユーロを受け取りました。配当金の使途について彼女たちの間で長い議論が行われ、結果、子どもたちのノートを買うことが決まりました。この地域の子どもたちにとって、ノートは大変貴重なものです。配当金で640冊のノートが購入され、515人の子供たちと先生たちに配布されました。
 このニュースは、賞賛とともに瞬く間にガーナで話題となりました。おそらく、かつての彼女たちであれば、そのお金を1人ずつ分け合うという発想しか生まれなかったでしょう。与えられる側の発想から、与える側の発想へ。彼女たちの労働が、日雇い的な「一過性の労働」ではなく、安定した収入を継続的に得られる「ビジネス」になったことで、そのような思考の変化が起きたのです。このノートを配布する活動は、今や他のコミュニティにも広がりつつあります。

■真の豊かさとは

 国や社会が豊かになるとは、どういうことか。それは、「経済的な豊かさ」だけではなく、その結果として、「知の豊かさ」を生み出していくシステムや考え方を築き、次世代に継承していくことです。ガーナにおけるStarShea Networkのプロジェクトは、あらゆる面においての豊かさへの支援となっています。
 当プロジェクトでは、現在1万人を超えるガーナの女性をサポートし、2017年までに2万人のサポートを計画しています。
 私たちNIKKOL GROUPは、「人々の生活の向上に貢献する」というミッションを掲げています。これからも、この活動を支援していきたいと考えています。

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