Nikkol group Nikkol Group News Letter

 

「安心・安全」のうしろで
−日本サーファクタント工業の取組み−

Behind “Safe and Reliable”:
The Path of Nihon Surfactant

東京から北へ約100km。

 栃木県宇都宮市平出工業団地にある日本サーファクタント工業株式会社は、ニッコールグループ製品の半分以上を生産する重要拠点です。
 ここをはじめて訪れた人はエントランスをくぐり、化学工場とは思えない清潔な空間に驚かれます。「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」―1993年から当社で徹底した「5S」活動に尽力してきた吉澤さんに、当社内を案内していただきました。

■ゴミ捨て場、ではないのです。廃棄品保管場、なのです。

 吉澤さんに最初に案内されたのは、中身を使い切った空のドラム缶などが持ち込まれる場所。そこには、スクラップされた金属が整然と積みあげられていました。訪れた人は必ず質問するといいます。なぜ、ゴミをこんなにキレイに並べるのか、と。吉澤さんは、こう語ります。

―ここにあるのは、ゴミではありません。GCS+E活動(注1)に取り組む私たちにとって、ほとんどのものはリサイクルされるもの、いわば次の製品の原料になるものです。「ゴミ」という見方をしてしまえば、それは「捨てるもの」という感覚でとらえるようになります。しかし、「リサイクルされる廃棄物」という見方をすれば、それは「保管するもの」という感覚でとらえるようになります。見方を変えれば、意識が変わるということです。




■色とりどりの配管。矢印などの記号があふれた場内。

 「化学工場」といえば、モノトーンな配管がひしめく無機的な空間を連想しますが、当社は様子がちがいます。ピンク、橙、黄、緑・・・カラフルに彩られた配管が縦横に走り、所々に矢印が描かれ、「北⇔南」と書かれたプラカードが下がっていたり・・・吉澤さんは言います。

―配管を色とりどりにしているのは、無機的になりがちな工場という空間を、少しでも楽しい場所にするため・・・ではありません(笑)。どの管に何が流れているのかを一目で判るようにするためです。配管の所々に描かれた矢印は、管の中のどちらからどちらに向かって液体が流れているのかを判るようにするため。「北⇔南」とプラカードは、たとえば指示を出すときに、「右のレバーを動かして」と指示すると、指示した人にとっては右でも指示された人にとっては左である場合があり、ミスに繋がりかねません。「北側のレバーを」と指示すれば、それは防げます。

 すべては、「安全・安心」のための最善策。配管に色を塗る、矢印のシールを配管一つひとつに貼っていく・・・一見、「安心・安全」のために、非効率なことをしているように見えます。しかし、よく考えればこれほど効率的なことはありません。ミスが発生した時に失うのは、時間だけでなく信用までも失います。それを未然に防げるのであれば、手間を惜しまない。それが、当社のポリシーなのです。

■エンドプロダクトのように取り扱います。

 徹底した洗浄と密閉状態の管理による、コンタミネーション(異物混入)への細心の配慮。充填や検品のプロセスも、エンドプロダクトを生産しているかのような高度な衛生管理のもとで行われています。ここまでの必要性があるのかという問いに、吉澤さんは答えます。

―確かに、我々のように「原料」を生産している工場でここまで衛生管理を徹底しているケースは珍しいかもしれません。エンドプロダクトではなく原料なのだからそこまで徹底しなくてもいいだろう、という考え方もあるのかもしれませんが、少なくとも私たちにその感覚はなく、お客様の見えないところまで目を配るように徹底しています。

■日本サーファクタント工業はこれからも向上し続けます。

 当社の社員は現状に満足をしていません。GMPやISO9001:2008、エコアクション21の取得、ヒヤリ・ハット活動、KTY(危険予知)トレーニングの実施、宇都宮ゼロ災運動研究会への参画によって、さらにバージョンアップしていきます。これからも「安心・安全」をお届けするために、ここ宇都宮で5Sに取り組んで参ります。

注1)
GCS+E活動:
GCS+Eとは、
“GREEN”
“CLEAN”
“SUSTAINABLE”
“ECONOMY”
の頭文字を取った言葉で、環境に配慮した原材料を使用し、エネルギー、廃棄物の排出を低減することで、環境に負荷を与えることなく、持続可能かつ経済性の優れた商品を設計・生産していくという取り組みです。


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