Nikkol group NEWS LETTER

 

「日光ケミカルズ70周年を迎えるにあたって」
 日光ケミカルズ株式会社 会長 関根茂

    日光ケミカルズ株式会社は、2016年6月7日に創業70周年を迎えました。
創立者である関根正巳と鴫原完は、第二次世界大戦後の混沌期の中、「日本復興のために役に立ちたい」と「アサヒ商会」を立ち上げました。その後、日比谷図書館にて「非イオンSAAの製造」に関するPBレポートを入手、化学やその製造に通じていた企業と手を組み、「非イオン界面活性剤の開発・製造・販売」の事業を発足・展開いたしました。1949年、日光商會と改組改変し、さらに1964年に「日光ケミカルズ株式会社」となり現在に至ります。
    関根正巳は、「創造性の涵養」という言葉を社是に挙げ、日光ケミカルズの土台を作りました。それから70年。「創造性の涵養」を引き継いだ日光ケミカルズ会長 関根茂に「70周年を迎える今」をインタビューいたしました。





日光ケミカルズが創立70周年を迎えるにあたって、率直な感想をお聞かせください。


関根 創立当時は、日本全体が復興のためにがむしゃらに働き、復興景気とともに成長し、それは1990年代半ばまで続きました。私は、1970年代から日光ケミカルズの経営に携わるようになりましたが、戦後から続いた右肩上がりの日本経済、1990年代のバブル景気とその崩壊、その後の失われた10年、20年と、変動する環境の中で様々な経験をしてまいりました。
    そうした中で、私たち日光ケミカルズは非常に恵まれていた、というのが率直なところです。それは、「経済的環境」と「技術的環境」の二つの要因において言えます。
    変動し続ける経済的環境の中、私たちが関係する化粧品・医薬品業界で取扱う製品は、「戦後間もない頃は人が豊かになっていく上での贅沢品」として、また「バブル期では投機の対象ではなかった化粧品・医薬品業界」という点において、堅実に且つ安定して成長してこられたと考えます。そしてバブル崩壊後、化粧品が「生活必需品」として定着したことによって底堅い市場として成長し、弊社は同業界において様々なチャレンジをすることが出来たと思います。
    また、当時は大きな技術革新が起きにくい市場・環境であったため、外部参入がそれほど多くなかったと記憶しています。それにより、業界変動に陥ることもなく成長してこられたことも、非常に大きかったと考えております。
    そして、なにより、ご支援し続けてくださるお客様がいてくださったことで、70周年の今日を迎えることができました。この場をかりまして、皆様のご支援に心より御礼申し上げます。





日光ケミカルズには「創造性の涵養」という社是があります。この「創造性の涵養」に、これまでどのように取り組んできたのでしょうか。


関根 「創造性の涵養」、これはつまり「イノベーション」を意味し、「差別化の重要性」を説いています。
    私は経営者として、「新しいことをしなくてはならない」「新しいものを見つけなくてはならない」と常々考え、行動してきました。たとえば、アメリカ留学での経験を活かし、日本にはまだ存在しないものを率先して導入しました。また、国際化粧品技術者会研究発表会(IFSCC)に参加し、海外の業界や技術動向の情報を収集や人脈を形成することによって、弊社のグローバル化、市場開発を進めてきました。これは、当時では斬新なことで、新しい風を吹き込むことが出来たのではと考えています。
    今、その時に蒔いた種が実を作り、花を咲かせはじめていると感じています。これが私の「創造性の涵養」であると考えます。そして、これからの「創造性の涵養」には、時代的背景からも「グローバル& IoT “Internet of the Things”」が必要要素となり、これまで以上に重要な意味を持ってくると考えています。
    今後は、この「創造性の涵養」を弊社社員の一人ひとりが強く意識し、いつの時代にも最適なソリューションをお客様にご提供できるよう、社員一丸となって努力してまいります。





変動を続ける環境下において、「日光ケミカルズの役割」をどのようにお考えでしょうか。
関根 バブルがはじけた際、弊社はお客様にとっての存在意義を問われました。そして今、日本は人口が減り続け、経済成長率の推移も段階的に低下している状況下において、以前と同様に弊社の存在意義が強く問われています。
    弊社では、「コロイド化学と皮膚科学をベースとした、世界でトップのイノベーションカンパニーとなる」というビジョンを掲げております。また、弊社にはこれまでの70年間に培ってきた経験と情報がございます。これら強みをいかに伸ばし、活用し、追求することによって、また先に述べたグローバルとIoTの視点を加え、化粧品・医薬品業界、そしてその他業界のより多くの皆様にいち早く情報をご提供することが弊社の役割であると考えます。
    また、現在、深刻な環境問題や経済的格差が世界的に問題になっています。
    そうした背景から、弊社では「GCS+E(Green, Clean & Sustainable + Economy)」という概念を製品戦略に2010年から本格的に取り入れ、環境に配慮し、且つ持続可能で経済的な製品をご提供しております。更には、開発途上国の原料を積極的にご紹介し、経済的格差の問題にも引き続き取り組むことによって、社会での役割を果たしてまいります。




創立80周年、100周年を目指す企業として、日光ケミカルズの今後の展望をどのようにお考えでしょうか。
関根 「経済的環境」「技術的環境」の変化はこれまでと違った形で国内外の化粧品・医薬品・食品・工業業界に影響を与え、大きく変わっていきます。そうした背景から、今後につなげる取り組みのひとつとして、「食品」や「工業全般」、また「ハラル」などの市場に、「コロイド化学」「皮膚科学」の技術を活用し、チャレンジしてまいります。

    そして、弊社は80周年、100周年を見据え、コロイド化学・皮膚科学の技術をもとに皆様の生活の向上に貢献できるよう、これからもイノベーションを起こしてまいります。これからの日光ケミカルズにどうぞご期待ください。
    今後とも、変わらずご支援くださいますようお願い申し上げます。

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