CSR

未来への応答

環境

ニッコールグループは、地球の環境保護が⼈類共通の課題であることを認識し、
環境負荷の少ないモノづくりに努めています。
製造プロセスの改善や第三者機関による評価なども積極的に実施し、
省エネルギー化に取り組むほか、事業を通じて発⽣する資源問題に関しても、
廃棄物の低減や再利用など資源の有効活⽤を⾏い、スぺシャルティカンパニーとして、
グループ全体で環境マネジメントの構築を推進しています。

環境負荷低減への取り組み

CO2排出削減⽬標および排出量モニタリング

2016年にパリ協定が発効され、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をするという⽬標が掲げられています。⽇本でも2030年度に温室効果ガス排出量46%減(2013年度比)を表明し、プライム上場企業では排出量開⽰の義務付けが検討されるなど、国を挙げての対応が求められております。ニッコールグループでは2025年度までに製造部⾨で30%、その他部⾨で15-25%(2019年度⽐)のCO2排出量削減⽬標を掲げ、毎月グループ各社におけるCO2排出量のモニタリングを行い、削減活動を推進しています。

国内3⼯場の電⼒ CO2排出量ゼロへ

日本サーファクタント工業 宇都宮事業所と那須事業所、ベルジュラックジャポン那須工場では、2023年10月にCO2フリー電力*への切替えを行い電力由来によるCO2排出量がゼロとなりました。この切り替えにより、年間約2,752トン(2019年比)のCO2の削減につながります。*東京電力エナジーパートナー株式会社が提供するグリーンベーシックプラン:全電源平均電力にFIT非化石証書(トラッキング付き)および再エネ指定の非FIT非化石証書(電源属性情報有り)を組み合わせたRE100対応可能なプラン

省エネルギー化 DO(溶存酸素量)計

日本サーファクタント工業では、工場内に導入する装置は、環境負荷の少ない省エネタイプ電動機へ変更し、更にインバータ制御を積極的に推進しています。また、照明設備は蛍光灯からLEDへの切り替えを進めています。インバータ制御の一例として、24時間連続運転で電力を多く消費していた排水処理場のブロワーがあります。排水処理場にDO(溶存酸素量)計を設置し、そのDO(溶存酸素量)値に対し、ブロワーをインバータ制御することで、必要とする酸素量に応じてブロワー出力を調整でき、無駄な電力消費を抑えるなどの省エネルギー化を進めております。

太陽光発電

日本サーファクタント工業 宇都宮事業所および那須事業所では、太陽光発電システムにより発電された電力を活用しています。宇都宮事業所での年間発電量は物流棟の使用量に相当する45,736kWh(2021年度実績、購入電力量の約0.8%)、那須事業所では2024年に太陽光発電システムを増築し、最大発電量は600kWhで那須事業所、ベルジュラックジャポン那須工場全体で使用する電力の約30%を賄います。今後も継続して再生可能エネルギーの活用を推進していきます。

エコアクション21

「エコアクション21」は、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステムです。導入する企業には、生産・販売・提供する製品の環境性能の向上およびサービスの改善などが規定されています。その成果を毎年、環境経営レポートとして作成・公表します。日本サーファクタント工業では2012年から定期的に取得。2021年8月には、エコアクション21中央事務局より「認証永年継続事業者」に認められました。

エネルギーの効率利用 ガスコージェネレーション

日本サーファクタント工業 宇都宮事業所では、「ガスコージェネレーション」を設置しています。コージェネレーションで発電された電力を工場内プロセスに活用するとともに、熱については蒸気ボイラー補給水の加熱に活用しています。コージェネレーションシステムの活用により、15.1%(従来方式比)の省エネルギー率を達成。原油換算で11.3kL/年、CO2排出量として約30t/年の削減に成功しています。(導入:2015年)

海外工場での環境負荷低減

⽇光ケミカルズシンガポールでは、24時間稼働させていたクーリングタワーを最適な稼働時間に設定することで、運⽤の最適化に取り組み、電気使⽤量を540,000kWh(43%)、⽔使⽤量を18,000㎥(73%)、CO2排出量を250t(45%)年間で削減しました。

研究開発部門

ZEB Ready (建物の省エネ化)

「ZEB」(Net Zero Energy Building)とは、快適な室内環境と省エネルギーの両立を目指す建物を対象とする認証制度です。日光ケミカルズR&Dセンターでは、2022年に省エネルギーに配慮した研究所を目指し建て替えを実施。BELS(建築物省エネ評価制度)による外部評価で「ZEB Ready」認証を取得、従来の必要エネルギーの50%以下にまで削減しています。

環境に配慮したモノづくり

日光ケミカルズでは、生物工学を応用し「環境に配慮したモノづくり」に長年取り組んでいます。微生物を用いた発酵技術やオリジナル酵素の開発、酵素反応技術などを応用してバイオ基盤技術を構築しています。また、2022年8月から『MATSURI』プロジェクト*に法人パートナーとして参画しています。本プロジェクトでは、多種多様な業界から様々な企業と行政が連携しながら藻類を用いたサステナブルな製品開発を進めています。
*藻類を活用した日本発の企業連携型プロジェクト

資源の有効活用

NIKKOL ECO ACTION

日光ケミカルズでは、2023年より持続可能な社会の実現に寄与するため「NIKKOL ECO-Friendly Policy(ニッコール エコフレンドリー ポリシー)」を策定し、産業廃棄物の削減を目的に、製品の外装や容器損傷が軽度のもの、且つ従来の品質基準に合致するものを対象に、出荷・販売する、「NIKKOL ECO ACTION(ニッコール エコアクション)」を実施しています。

水の再利用および排水処理

日本サーファクタント工業 宇都宮事業所では、施設内で行われている一部の工程において、再利用水装置を導入しています。また、排水処理プロセスに「1,4-ジオキサン除去装置」を導入することで、基準値をクリアし環境負荷低減を進めています。導入した装置は、工場排水のレベルで処理ができるものとして民間では国内初であり、複搭シリーズ方式も国内初です(実験機を除く)。水の再利用や施設から出る排水を削減することによって、環境保護に努めます。

環境配慮型の資材の活用

サンプル容器・パレット・緩衝材・結束バンド・シッピングマーク製造プロセスだけではなく、事業活動で用いる各種資材も環境に配慮した素材を積極的に利用しています。2023年から日光ケミカルズでは、これまで廃棄されていた中間体樹脂を用いた製剤サンプル容器を一部活用して展示会やお客様への販促活動を行っています。また、輸出出荷時のシッピングマークにはパーム油を搾った後に焼却廃棄される搾りカスを再利用した用紙を使用しています。日本サーファクタント工業では、2023年より新たに海洋への環境負荷低減にも目を向け、流出リスクの高いプラスチックごみを再利用したOBP(オーシャンバウンドプラスチック)パレットを導入しています。さらに、製品やサンプルを輸送する際に用いる緩衝材や結束バンドは生分解性に高いものを使用しています。

雨水の再利用

ベルジュラックジャポンでは地下雨水貯水槽に溜めた雨水をトイレの洗浄水に活用しています。雨水は工場の屋根から雨樋を伝い貯水槽に溜め、雨水処理ろ過システムを通し不純物を取り除き洗浄水として使えるようにしています。ベルジュラックジャポンの第1工場・第2工場にある全てのトイレの洗浄に、この雨水を利用することで水道水などの使用量の削減に貢献しています。

その他の具体的な取り組み

ニッコールグループのその他の具体的なCSR活動をご紹介いたします。

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